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仮面舞踏会に見る浅田真央の凄さ
2010年02月28日 (日) | 編集 |
浅田真央選手が今季ショートプログラムで使ったのは、
昨季フリースケーティングで使った、ハチャトゥリアンの仮面舞踏会でした。

シーズン開幕当初は、新しいオリンピック用の勝負曲を期待していたので
「去年と一緒かあ~ふう~」とちょっとガッカリしたのを覚えていますが、
そのガッカリを最初の試合で見事に打ち砕いてくれた、浅田選手。

今季の『鐘』もそうですが、昨季のフリー『仮面舞踏会』は
浅田選手にとってフィギュア人生最大の挑戦だったと思います。
今では当たり前のように思えてしまうトリプルアクセル2回と
45秒にもわたる怒涛のストレートラインステップ。
男子並の体力を必要とする壮絶なプログラムと言われていました。

演技の内容も、これまでの華麗で軽やかなイメージを全く払拭した、
最後には絶命しちゃう悲劇のヒロインのワンシーンを切り取ったもので、
浅田選手の挑戦の壮絶さと相まって圧倒された記憶があります。

それが。


たった半年も経たないうちに私の目の前で繰り広げられた仮面舞踏会は、
同じ曲なのに印象が全く違う、まさに華やかな舞踏会の世界でした。

浅田選手が本来持っている純粋なオーラと初々しさあどけなさ。
本当に初めての舞踏会に心弾む貴族のお姫様のようでした。
特にほぼノーミスで踊ったバンクーバーでの仮面舞踏会は、
舞踏会で踊ることが楽しくて嬉しくて仕方ない様子が全身から溢れ輝き、
見ているこちらもその輝きに心が弾けていました。

確かに。

盛られた毒が体に回り絶命に至るまでと、
初めての舞踏会を楽しむ気持ちは、対照的すぎるほど対照的で、
演じ分けやすいといえば分けやすいほうだとも思うのですが、
これだけ見事にその世界を演じるとは、私の予想をはるかに超えていました。
浅田真央の力を、私はまだまだ見くびっていたようです。

3大古典バレエのひとつ『白鳥の湖』。
この作品は、白鳥オデットと黒鳥オディールをプリマドンナが一人二役で演じ、
その違いを楽しむことでも有名ですが、浅田選手の仮面舞踏会もまさにこれ。

浅田選手がヒロインニーナを演じていたのか、
それとも仮面舞踏会のワンシーンに浅田真央自身が入り込んでいたのか、
そのあたりの演出や指導がどうなされていたのかは分かりませんが、
浅田真央というひとりのスケーターが、悲劇の仮面舞踏会と歓喜の仮面舞踏会、
ふたつの舞踏会をひとつの曲で表した、これは実に卓越した表現力だと思います。

中でも。

今季と昨季の仮面舞踏会、演技始まりのポーズは同じで違うのは顔の向きだけです。
今季は鼻筋をツンと上げ、昨季は顎を引きうつむき加減。
この顔の向きの違いだけで、これから始まる物語がどういうものか想像できます。
これは、単に顔を上にしたり下にするだけで伝えられることではありません。

同時に胸に当てた左手も、今季は舞踏会に心躍る喜びを、
昨季は待ち受ける悲劇の運命、その不安を表現しているようにも受け取れます。

また、これはショートの『仮面舞踏会』とフリーの『鐘』の比較ですが、
演技途中のスパイラルで、片足を頭の後ろで高く持ち、
手を頭の上から顔の前を通し下に降ろしていく動作があります。

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これもやっている動きは全く同じなのに、受ける印象は真逆なものです。

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分かりやすい大きな違いは、顔の表情と指先の表情でしょう。
『仮面舞踏会』はにっこりと微笑み柔らかく優雅な指先。
『鐘』は意志の強さが眼に宿ったような表情と大きく開いた手。

しかしこれも、この違いだけではただのお遊戯になってしまいそうなところを、
浅田選手は顔と指先だけではなく、腕、足、背中、首、肘、手首、
体の全てを使って、歓びと怒りをそれぞれ表現しているのです。

これらは、まずそのような動作が出来るテクニックが必要で、
次にそれをテクニックだけで終わらせない表現力が必要で、
その表現力を出すためには、曲を理解することが必要で、
なおかつ自分が伝えたいことを、心が理解していないと出来ないことです。

これらから。

浅田選手の持つ身体能力の高さ、技術力の高さ、表現力の高さが分かると思います。
そしてその才能を引き出したのは、紛れもなくタラソワコーチであり、
チーム浅田のサポートスタッフであり、浅田選手の努力に他ならないでしょう。
若干19才にしてこれだけの表現力を持つスケーターに育つとは、
17才で世界チャンピオンになった2年前には、全く想像していませんでした。

何より凄いのが、浅田選手はこれでもまだ未完成だということです。
彼女の挑戦はことごとく私の想像を超え、驚きへと導いてくれます。
これで期待するなというほうが無理でしょう。

最後におまけですが。

私個人的な意見として、顔の表情で作品の世界観を1番表現できているのは
スイスのサラ・マイヤー選手だと思います。
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2~3年前、初めて彼女の演技を見た時の衝撃は今でも鮮やかに残っています。
今回のオリンピックでは、技術力、身体能力の低下は否めなかったものの、
思わずハッと息を呑むような美しい表情に、何度もドキッとさせられました。

そして私のセクシーナンバーワンは、カナダのロシェット選手です。
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今大会で真央ちゃんを誇りに思うと言ってくれたロシェット選手。
真央ファンとして、こんなに嬉しく心強いコメントはありませんでした。
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